
膝の可動域チェック:膝の動きが悪いと股関節にも影響が?
2025年03月01日 17:34
膝の調子、気になったことはありませんか?
階段の上り下りがしんどくなってきた
しゃがむと膝が痛む、または突っ張る
正座がしにくくなった
膝をまっすぐ伸ばしづらい
こういった変化は 膝の可動域の低下 が影響しているかもしれません。
さらに、膝の動きが制限されることで、股関節の動きにも影響を及ぼす ことがあります。
膝と股関節は密接に関係しているため、膝の可動域をチェックすることで、股関節の不調を予防することにもつながります。
今回は、自分で簡単にできる 膝の可動域チェック と、股関節への影響について解説します!
1. 膝の動きとは?
膝関節は、曲げる(屈曲)・伸ばす(伸展) の動きをメインに行う関節です。
通常の可動域は以下のとおり。
屈曲(曲げる)
135〜150度
伸展(伸ばす)
0度(ピンと伸びる状態)
例えば、正座がしづらい場合は「屈曲の可動域が狭い」、膝をまっすぐ伸ばせない場合は「伸展が制限されている」と考えられます。
2. 自分でできる膝の可動域チェック
膝の可動域が狭くなっていないか、以下の方法でチェックしてみましょう。
① 膝の屈曲(曲げる)チェック
方法:足を伸ばして座り、片膝を抱え込む
踵と太ももの間にこぶし一つ分入るくらいまで曲がる → 正常
途中で突っ張って痛みが出る → 可動域が狭くなっている可能性あり
このチェックで 痛みの出る人 は、膝関節の屈曲制限が起きているかもしれません。
② 膝の伸展(伸ばす)チェック
方法:足を伸ばして座り(長坐位)、膝裏が床につくか確認
膝裏がぴったり床につく → 正常
少し浮いてしまう、ピンと伸ばしにくい → 可動域が狭い可能性あり
膝が完全に伸ばせないと、歩行時のバランスが崩れたり、膝に負担がかかりやすくなります。
③ しゃがみ込みチェック
方法:両足を揃えてしゃがみ込む(アジアンスクワット)
かかとが浮かずにしゃがめる → 正常
かかとが浮く、膝が痛む → 膝関節や足首の可動域が低下している可能性あり
このチェックで膝が痛む場合、膝そのものの問題だけでなく、股関節や足首の柔軟性が関係している こともあります。
3. 膝の可動域が狭くなると股関節に起こる影響
膝と股関節はつながっており、膝の可動域が狭くなることで、股関節の動きにも影響を与えます。
股関節の硬さが悪化する
膝の動きが悪いと、歩行時や階段を上るときに 股関節を無理に使う ことになります。
その結果、股関節が硬くなり、次のような症状が現れることがあります。
⚠️ 起こりやすい不調
股関節の詰まり感(スムーズに動かしにくくなる)
脚の付け根が痛む(特に歩行時や立ち上がるとき)
骨盤のゆがみが生じやすい(股関節の動きの偏りからくる影響)
股関節の可動域が狭くなると、姿勢にも影響し、腰痛や膝痛の悪化にもつながります。
骨盤のゆがみにつながる
膝が十分に動かないと、歩くときのバランスが崩れ、骨盤の傾きが生じやすくなります。
特に、片方の膝だけ可動域が狭い場合、左右の股関節の動きに偏りが生じ、骨盤のゆがみが進行しやすくなります。
⚠️ 起こりやすい不調
骨盤のねじれ・前傾・後傾(姿勢が崩れやすい)
左右の脚の長さが違うように感じる
片側の腰や膝に負担がかかる(歩行時の違和感)
股関節の動きが悪くなると、さらに膝への負担が増え、悪循環に陥る可能性があります。
4. まとめ
膝の可動域が狭くなると、膝だけでなく、股関節や骨盤のゆがみ にも影響を与えます。
起こりやすい不調
膝
正座しにくい・曲げ伸ばしの制限・痛み
股関節
股関節の詰まり感・付け根の痛み・骨盤のゆがみ
骨盤
ゆがみ・歩行バランスの崩れ・姿勢の悪化
✅ まずはセルフチェックで自分の膝の動きを確認!
✅ もし可動域が狭くなっていたら、早めのケアを!
膝と股関節の動きをスムーズに保つことで、歩行や姿勢の安定につながります。
チェックの結果、気になることがあったり、詳しく診てもらいたい方は、
ぜひ当院へご相談ください!