疲れる筋肉、弱る筋肉
2024年11月03日 17:47
よく使う筋肉、使われない筋肉
普段の生活で無意識のうちに、
「よく使う筋肉」と「あまり使わない筋肉」に分かれてしまっていること、気づいていますか?
実は、体は「楽に動きやすい方向」に自然と動こうとする性質があるんです。
具体的なシーンで考えてみましょう。
「パソコンやスマホを使うとき」というシーンを挙げてみます
よく使う筋肉
パソコンやスマホを見ているとき、つい肩をすぼめたり、前かがみになったりしますよね。
この姿勢のせいで、胸の前の筋肉がぐっと縮んでしまっています。
また、椅子に立ったり座ったりする回数も多くなるので、太ももの前の筋肉やふくらはぎの筋肉がよく働くことになります。
こういった場面でよく使われる筋肉は、胸の前(大胸筋)、太ももの前(大腿四頭筋)、そしてふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)などです。
あまり使われない筋肉
デスクワークで長時間座りっぱなしのときは、背中の筋肉は伸ばされたままで、あまり動いていません。
こうした状態が続くと、背中の筋肉がだんだん弱りやすくなります。
同じように、お尻の筋肉も座りっぱなしだとほとんど使われないので、力が入りにくくなりがちです。
また、体をひねる動きが少ないと、お腹の横側の筋肉も出番が減ってしまい、結果として弱りやすくなります。
使われにくくなりがちな筋肉には、背中の筋肉(僧帽筋の中部・下部、広背筋、脊柱起立筋)、お尻(大臀筋)、お腹の横側(腹斜筋)などがあります。
使われない筋肉は減る
筋肉は使われることが少なくなると、筋肉量が減ってしまいます。
筋肉が減れば力が出せなくなるので、使われて縮んでいる筋肉を伸ばすことができません。
「凝り」が酷くなったりしてしまいます。
「凝った」筋肉をほぐしても、同じような生活をしていれば使われる筋肉が偏るので、また「凝って」しまうことになります。
バランスよく体を使おう
このように、日常の動き方や姿勢で、どうしても使う筋肉が偏ってしまいます。
結果、よく使われる筋肉は疲労しがちで、逆にあまり使わない筋肉は弱くなってしまうことになるのです。
こうしたバランスの偏りが、体の不調や姿勢の乱れを引き起こすことも多いんです。
普段からあまり使わない筋肉を意識して動かしたり、ストレッチでよく使う筋肉をほぐしたりすることも大切です。
バランスチェック
当院では、今抱えている不調において、どの筋肉が弱っているのかをチェックすることができます。
一度、ご自分の筋肉の力をチェックされてはいかがでしょうか?