筋肉は「覚えている」?毎日の動作が筋肉に残る
2024年10月17日 14:57
普段、筋肉が「記憶する」なんて、あまり考えないですよね。
でも実は、筋肉は過去の動作や姿勢を「覚える」ことがあるんです。
この「筋肉の記憶」は、繰り返しの動きや姿勢が体に定着することで、
無意識のうちに体の使い方に影響を与えています。
筋肉の記憶って何?
筋肉の記憶とは、繰り返して行う動作や姿勢が、無意識に筋肉に染みついて、
その動きや姿勢を体が「覚える」ことです。
例えば、自転車の乗り方やピアノの弾き方を一度覚えると、意識しなくても体が自然に動くようになりますよね?それと同じです。
なぜ筋肉は動きを覚えるの?
実際には、筋肉自体が記憶するわけではなく、脳や神経が筋肉の動かし方を「学習」しているんです。
これにより、体が効率的に動くようになりますが、逆に悪い姿勢や動きも筋肉に染みついてしまうことがあります。
日常生活に潜む筋肉の記憶
1. 長時間のデスクワーク
デスクワークでは、ついつい肩をすぼめたり、猫背になったりしがちですよね。
この姿勢が癖になると、体がその姿勢を「覚えてしまい」、肩こりや腰痛の原因になることがあります。
2. スマートフォンの使いすぎ
スマホを使っていると、首が前に傾いてしまい、首や肩の筋肉に負担がかかります。
この姿勢が続くと、筋肉が「スマホを見る姿勢」を覚えてしまい、首こりや肩こりにつながります。
3. 長時間の立ち仕事
立ち仕事では、つま先やかかとに体重が偏りがちです。
片足に重心をかける癖がつくと、その姿勢が筋肉に「記憶」され、
骨盤の歪みや足の筋肉のバランスが崩れる原因になります。
一例として、デスクワークについて、緊張しやすくなる筋肉と、あまり使われない筋肉について考えてみます
使いすぎの筋肉
首や肩の筋肉(僧帽筋、胸鎖乳突筋)
デスクワーク中は、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなります。
特に肩をすぼめた姿勢や、頭を前に出した姿勢では、これらの筋肉が疲れやすくなります。
前腕や手の筋肉(前腕屈筋群、指伸筋群)
キーボードを打ったり、マウスを操作する時には、前腕や手の筋肉が酷使されます。
これが長時間続くと、手や腕が疲れやすくなります。
使わない筋肉
1、背中や肩の筋肉(脊柱起立筋、広背筋)
デスクワークでは、背中が丸まりやすく、背中やお腹の筋肉があまり使われません。
そのため、筋力が落ちて姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛が悪化する原因になります。
2、対照的に弱くなる腕の筋肉(総指伸筋、橈側手根伸筋)
デスクワークでは、手首を内側に曲げる動作が多く、前腕屈筋群が頻繁に使われますが、
逆に前腕伸筋群(手首を伸ばす筋肉)はあまり使われず、弱くなります。
筋肉の記憶をリセットする方法
筋肉の記憶をリセットするには、正しい姿勢を体に再び学習させることが大切です。
ストレッチやリハビリ、定期的な施術で体が覚えた「悪い姿勢」を解消し、
良い姿勢を再記憶させましょう。
カイロプラクティックやキネシオロジーなどの手技療法は、
筋肉の緊張をほぐすだけでなく、正しい動きを体に教えることもできます。
これによって、体のバランスが整い、無意識のうちに正しい姿勢を取ることができるようになります。
ふらっとサロンでは、ご自身では気づきにくい、姿勢や筋肉の強さをチェックすることができます。