荷台が傾いたトラックを見て思った、身体の偏りが戻りにくくなる理由

こんにちは。栃木県上三川町のふらっとサロン、河合です。

今朝、クルマを運転していたときのことです。前を、仕事の荷物をたくさん積んだトラックが走っていました。

ふと見ると、荷台が左側に傾いているんですよね。

「大丈夫かな」「片側にかなり負担がかかっていそうだな」

後ろを走りながら、少しハラハラしました。その姿を見て、私たちの身体の使い方にも、似たところがあるなと感じたんです。

身体の偏りが気になるとき、私は姿勢の見た目だけでなく、毎日どんな使い方を繰り返しているかも確認します。慣れた姿勢や動き方に戻る生活が続けば、負担の偏りも繰り返しやすいからです。

傾きだけでなく、荷物の積み方にも目を向ける

トラックの荷物が片側に寄っていれば、その側への負担が大きくなりそうですよね。

ただ、今朝のトラックがなぜ傾いていたのかは、後ろから見ただけでは分かりません。荷物の積み方なのか、車体の状態なのか。荷物を降ろしたら戻るのかも、確かめたわけではありません。

それでも私が気になったのは、傾きそのものに加えて、「どんな負担が続いているのだろう」ということでした。

身体を見ているときも、私が大切にしているのは、この視点です。

肩がつらい、首が重い、背中が張る。そんなとき、気になる場所を確認するとともに、日常の姿勢や動き方まで見ていきたいんです。

私は「同じ使い方が続いていないか」を確認します

普段の生活を思い返すと、身体の前で作業する時間は多いですよね。

  • パソコンに向かって、両腕を前に出している。
  • スマホを見るために、下を向く時間が長い。
  • 家事や仕事で、荷物を持ったり前かがみになったりする。
  • 育児や介護で、人を支える姿勢が続く。

どれも、生活に必要な動きです。前かがみになること自体を、悪いことにする必要はありません。

私が確かめたいのは、その動きが一日の中でどれくらい続き、ほかの姿勢や動きに切り替える機会があるかです。

仕事を終えてひと休みしても、翌日には同じ作業が待っている。気づけば、いつも慣れた姿勢に戻っている。こうした繰り返しがあると、その場で身体を整えることと、日々の負担を見直すことの両方が大切になります。

同じ作業が続く、慣れた姿勢に戻る、同じ負担を繰り返すという流れ。身体が元に戻れないという意味ではないと添える。

「戻りにくい」は、身体が元に戻れないという意味ではありません

原稿の中でお伝えしたかったのは、「偏りが偏りを呼ぶ」ということです。

使い慣れた姿勢や動き方は、自分では気づきにくいもの。見た目を整えようとしても、日常の使い方が同じなら、また同じ姿勢を取りやすくなります。

ただし、人の身体はトラックと同じ構造ではありません。「傾いたら壊れて戻らない」「姿勢が悪いから必ず痛くなる」という意味ではないんですね。

痛みや動かしにくさには、さまざまな要因が関わります。ひとつの姿勢を見ただけで、その人の不調の原因を決めることはできません。

だから私は、真っ直ぐに見えるかどうかだけでなく、動いたときの感じや、普段どんな場面でつらくなるかも伺います。

背中の張りも、前後の働き方を合わせて見ます

背中が張っていると、まず背中を何とかしたくなりますよね。その気持ちは、よく分かります。

私が施術で確かめたいのは、張っている場所だけでなく、周りの筋肉がどう働き、身体全体をどう支えているかです。

当院では、使いすぎている筋肉を「過労筋」、働きにくくなっている筋肉を「不労筋」と呼んで説明することがあります。身体の働き方を共有するための、当院での説明用語です。

ただ、背中が張るからといって「背中は使われていない」「前側が本当の原因」と一律に決めることはしません。張っているという感覚と、その筋肉の状態は、分けて確かめる必要があります。

つらい場所を大切にしながら、その場所へ負担が集まりやすい使い方になっていないか。前後や左右も含めて見ていきます。

毎日の中に、姿勢を切り替える機会を

身体を気にかけるといっても、一日中きれいな姿勢を保とうと頑張る必要はありません。

まずは、仕事や家事の区切りで「同じ姿勢が続いていたな」と気づくことから始めてみてください。

長く座る作業なら、無理のない範囲で座り方を変える。立ち上がれる状況なら、少し歩く。荷物を持つ作業では、一度に運ぶ量を見直す。小さな切り替えを、生活の中に入れていきましょう。

長時間座る際に姿勢を変えたり、立って動いたりすることは、米国国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所(NIAMS)の腰痛に関する案内でも勧められています。

痛みやしびれ、強い違和感が出る動きを無理に続ける必要はありません。不調が続いたり強くなったりする場合は、姿勢だけの問題と考えず、医療機関に相談してください。

同じ姿勢が続いたことに気づき、姿勢を変える、作業量を見直すという三つの視点。無理のない範囲で行う案内。

大切なのは、負担の集まり方を一緒に確かめること

今朝見かけたトラックから、私は「どこに負担が集まっているかを見ること」の大切さを、あらためて感じました。

ふらっとサロンでは、お話を伺い、姿勢や動き、筋肉の働き方を確認しながら、身体全体を見ていきます。カイロプラクティックやキネシオロジーの筋反射テストも、その確認や調整に用いる方法の一つです。テストの反応だけで、不調の原因や病気を診断するものではありません。

「いつも同じ場所がつらくなる」「自分の身体の使い方を知りたい」。そんなときは、日常のどんな場面で気になるのかも、ぜひ聞かせてください。

つらい場所と、普段の使い方。その両方を、一緒に確認していきましょう。

参考:NIAMS「Back Pain: Diagnosis, Treatment, and Steps to Take」、Cambridge University Hospitals「Myth busting about posture, core stability and lifting」

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