最近ね、こんな声をよく聞くことがあります。
「夕方になると、まぶたが重い…」 「ちゃんと寝たのに、目の奥がスッキリしないんです」
スマホもパソコンも、気づけばずーっと見ている。 目薬をさすと、その場はちょっと楽になるけれど、「あれ?また戻ってる?」。
そんな目のつらさに首こりや後頭部の重さも重なっているとき、私は首だけでなく、背中や頭の位置も見ています。
目を休ませることは大切。そのうえで、頭を支える身体にも目を向けてみよう、というお話です。
目のつらさと一緒に、首の奥がかたくなっていることがある
私が身体を見ていて、目のつらさを訴える方に、首の奥のかたさや後頭部の付け根の緊張が重なっていることがあります。
触れたときに「そこ痛いです…!」と言われる場所と、目の奥の重だるさ。両方が気になっている方もいらっしゃるんですよね。
ただ、この重なりだけで「目の疲れの原因は首」と決めることはできません。
画面を長く見続けることによる目の疲れには、目の乾きや見え方、作業環境など、いくつもの要因が関わります。画面を見る姿勢によって、首や肩、背中の負担も重なることがあると説明されています。
首には自然なカーブがありますが、下を向く時間が長いからといって、それだけで「ストレートネック」と判断することもできません。
ここで私が見たいのは名前をつけることよりも、頭がどこにあって、首や背中がどう支えているか、なんです。

頭を支えるのは、首と背中のチーム
頭を支えるとき、首だけを切り離して考えるのではなく、背中も一緒のチームとして見ています。
背中の筋肉がうまく働きにくい状態なら、首まわりに頑張りが偏っていないか。頭の位置も含めて確認するんです。
ずっと一人で重たい荷物を持っているような感じ、と考えると想像しやすいでしょうか。
荷物を持っている人だけを「もっと頑張れ」と励ますより、ほかの人も一緒に持てるようにしたいですよね。
身体でも、かたい場所だけでなく、支える側の働きを見ることを大切にしています。
昔の私は、首だけをゆるめようとしていました
昔の私は、「首がかたいなら、首をゆるめればいい」と思っていました。
でも実際は、首だけに触れても、思ったほど変わらないことがあったんです。
強くほぐそうとして、かえって緊張が強くなることもあります。だから、かたいからといって、そこを無理に押し続けることはしません。
背中や頭の位置も見て、背中の筋肉が働きやすいように整える。そうすると、後頭部の緊張がやわらぐことがあります。
そのあとに「目が開きやすい気がします」「なんだか視界が明るい感じ」と言われることもあります。
これは、その方が感じた変化です。視力が改善したという意味や、同じ変化が誰にでも起こるという話ではありません。
私にとっては、首だけに目を向けていたときには見えていなかった、身体のつながりを考えるきっかけでした。

目を休ませながら、首や背中にも目を向けてみる
目が疲れたら、まず画面から目を離して休むことも大切です。
そのうえで、こんな心当たりはありませんか。
- 首こりも感じている
- 後頭部が重たい
- 画面を見ていると、頭が前に出たり背中が丸まったりしている
心当たりがあれば、「首の奥や背中はどうかな?」と、自分の身体にも少し目を向けてみてください。
後頭部を強く押して、原因を探そうとする必要はありません。目のつらさが続くときは、眼科で目の状態も確認してくださいね。
目が疲れる自分を、怠けていると責めなくて大丈夫。
年齢だけで片づけず、目の状態と、頭を支える身体の両方から、いまの負担を見ていきましょう。
参考資料
一般的な画面作業と目の疲れ・首や肩の負担について参照しました。本文中の施術経験とお客様の感想は、私自身の観察として記しています。


